StarCityGamesより。
Shardless Agentを使ったBUGコントロールデッキの紹介。

rainさんのBUG Nic Fitの翻訳記事(http://77832.diarynote.jp/201208310207474760/)を読んでふと思い出し翻訳。
組み合わせを模索するのが楽しいカードですね。

※今月は多忙につきしばらく更新休みます。RtR楽しみ。


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Legacy Avant-Garde: BUG Is Not A Shard, It’s Shardless
By Brian DeMars
08/07/2012

http://www.starcitygames.com/magic/legacy/24636-Legacy-Avant-Garde-BUG-Is-Not-A-Shard-Its-Shardless.html

Wizards of the CoastはPlanechaseとCommanderでホームランを打った。エターナルプレイヤーたちは乾杯し、賛成の拍手を贈る。

まず、この記事(と私の新しいレガシーデッキ、Shardless BUGの議論)の前に言わせてほしい。
新しく、面白く、そしてエターナルでのみ使える奴らをCommanderとPlanechaseの構築済みデッキで印刷するというWizards of the Coastの決断に私は本当に惚れている。このとても賢明な判断をしたことに最高のA++の評価を送りたい。

エターナルで、レガシーとヴィンテージの両方で、既に私は以下のカードたちをかなりプレイしてきた:

《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
《狼狽の嵐/Flusterstorm》
《悪意の大梟/Baleful Strix》

『スタンダードには良すぎるが、ヴィンテージとレガシーにはぴったりだ。』


先週、私はR.I.W.(※訳注:ショップの名前)で入荷されたカードの山を眺めていた。
(それまで見たことがなかった)1枚のカードが山から私の方にはみ出している。それは金色で目についた。そして、まさに「僕を使って!僕を使って!」と叫んでいたんだ。

このカードだ:

《断片無き工作員/Shardless Agent》(1)(G)(U)
アーティファクト クリーチャー - 人間(Human) ならず者(Rogue)
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードを一番下に無作為の順番で置く。)
2/2

『はじめ、無価値なロボットがいた―今は逆立ちして価値あるロボットになった。』


二度見してしまったよ、「ふーん・・・何だって??」
「どうしてこのカードを知らなかったんだろう・・・」と思った。一式揃えるため、店にあったシングル2枚と、この甘美な青緑アーティファクトクリーチャーが2枚入っているPlanechase 2012の構築済みChaos Reignsを買った。
(はっきり言うと、私はマジックのカードの価値を予測して「投資アドバイス」をすることは普段はしないが、特にこのシングルについては値段が比較的安い今買っておくのがとても賢明に思える。Shardless Agentは来年には簡単に2倍や3倍の値段で見かけるカードになるだろう。)

買い物が終わった後、家に帰ってこの新しい玩具/道具のうまい使い方を考え始めた。ミシガンでは毎週水曜の夜に30~40人のプレイヤーが集まるレガシー大会が開かれている。私はそこで素晴らしいShardless Agentデッキを披露することに決め、「価値の街」へと続く道を歩き始めた。


手作りデッキ: "Shardless BUG Control"

そのトーナメント向けに最終的に作り上げ、大会での使用感から少しだけ手を加えたものがここにある。私の考えでは、このデッキはただ単に「面白い」あるいは「ギミック満載」なだけでなく、パワフルで汎用性を備えていると思う。間違いなく私は再びこの75枚を使ってレガシートーナメントに立ち向かうだろう。
さあ、じっくり見てくれ。


Shardless BUG Control
Featured by Brian Demars on 2012-08-05 (Legacy)

Maindeck:
4 Shardless Agent
2 Vendilion Clique
2 Snapcaster Mage
4 Tarmogoyf

2 Jace, the Mind Sculptor

4 Force of Will
3 Ghastly Demise
4 Brainstorm
4 Ancestral Vision
4 Hymn to Tourach
2 Sensei’s Divining Top
3 Pernicious Deed

1 Forest
1 Island
1 Swamp
2 Bayou
2 Tropical Island
2 Underground Sea
3 Misty Rainforest
3 Polluted Delta
3 Verdant Catacombs
4 Wasteland

Sideboard:
2 Nihil Spellbomb
1 Tormod’s Crypt
2 Scavenging Ooze
1 Ghastly Demise
1 Go for the Throat
2 Krosan Grip
2 Umezawa’s Jitte
1 Vendilion Clique
3 Thoughtseize


このデッキが「何者で」「何をするのか」、簡単に紹介しておこう:

何よりもまず、Shardless BUGはデッキ名にもなっているカード、Shardless Agentを最大の効率で使うために構築されている。Shardless Agent自体とてもパワフルではあるが、これはデッキの基軸となるカードであって、デッキは完全にこのカードを中心に組む必要がある。先祖にあたるBloodbraid Elf入りジャンドデッキがそうだったように、続唱の効率を最大化しなければならないのが制約だ。
青いデッキで続唱の価値を最大化するのは、ジャンドの場合よりも厳しい制約になりやすい。青はカウンターと共に使った方がうまくいくためだ(ご存知の通り、カウンターは続唱でめくると完全な無駄カードになり、スタック上には自分で唱えたShardless Agent以外の対象がない)。

そう、つまりCounterspellやMana Leakなしで青をプレイすることになる。

私がこのデッキを構築したときの頭の中では、Shardless Agentの一回のキャストで続唱メカニズムによってただ2対1交換をとるだけでなく、続唱で何がめくれようとも3マナ2/2としては破格のCIP能力を持つようにデッキを作っておくことをビジョンとして描いた。

次なる大きな一歩は、すぐこれに思い当たったことだった:

《断片無き工作員/Shardless Agent》
《祖先の幻視/Ancestral Vision》

『Ancestral Agent』


HypergenesisやLiving Endを続唱するのと同じように、Ancestral Visionも続唱することができる。Ancestral Visionは「フェアな」やり方で、単純に待機させてAncestral Recallを待つプレイをした場合でも、レガシーでとても良いカードだということに注意してほしい。そのうえで、フェアな方法に加えてコンボによって「アンフェアに」Ancestral Visionを普通にキャストできるため、Visionはこのデッキではまさに狂ったカードになる。

このデッキにできる動きの中でほぼ最強なのがShardless AgentでAncestral Visionをめくることだ。そしてこの動きの準備をする手段がデッキには十分にあり、Brainstorm、Sensei’s Divining Top、Jace, the Mind Sculptorが入っている。

もし似たようなカードがあったとすると、1UGの2/2アーティファクトクリーチャーでテキストボックスにこう書いてあることになる:「カードを3枚引く。」
こんなカードがあれば完全にぶっちぎりの強さで、私はヴィンテージでそれを4枚使うだろうし、疑問の余地なく制限される必要があるだろう。そしてこう考えてみよう:その壊れたカードよりも、あなたがこのBUGデッキでAncestral Visionを続唱した場合の方が良い。なぜなら相手が1枚のカウンターで防げるのは2/2かVisionのどちらかだけだからだ!
加えてAncestral VisionはTarmogoyfを一段強くするというのもかなり強い。

Ancestral Recallのレベルまではいかないが、残りの続唱可能なカードも同じように強力だ。続唱でHymn to Tourach、Tarmogoyf、Sensei’s Divining Top、Snapcaster MageをめくってもAgentから最大の価値を引き出せる。これらがデッキに入っているのはそのためだ。

Shardless BUGは基本的には2対1交換デッキだ。1つのスペルが解決するたびに本質的な意味でカードアドバンテージが得られる。
デッキに入っているHymn to Tourach、Snapcaster Mage、Shardless Agent、Ancestral Vision、Pernicious Deed、そしてJace, the Mind Sculptorは全て直接カードアドバンテージを生み出す。
その他のカード、Sensei’s Divining Top、Vendilion Clique、Ghastly Demise、Brainstormは直接にはカードアドバンテージを生み出さないが非常にコストパフォーマンスの良いカードたちで、こちらのカードを入れ替えるか相手のカードと1対1交換をとる(そしてその後瞬唱で2対1をとる)。

Force of Willは2対1ではないが、実際にプレイできるカウンター呪文が限られているため入れるしかないと考えている。このデッキは既に大量のカードアドバンテージを生み出せるため、ピッチで撃つことは大きな問題にはならない。
そして普段は0マナでキャストするのにマナコストが5で続唱でめくるリスクがないというのは明らかに素晴らしい!

《破滅的な行為/Pernicious Deed》

『スーパーユーティリティ。』


Shardless BUGのようなデッキにとってPernicious Deedは完璧なカードだ。序盤にHymnやWillをすり抜けた相手のパーマネント全てを機能停止させる汎用的な回答になるためだ。
マーベリックやデルバーのようなデッキを相手にするとき、Pernicious Deedは彼らがテンポを使って築いたものをほぼ全て流し、2または3対1交換をしばしばとる。DelverとNimble Mongooseを流したり、教主と東屋と3マナ生物を流したりする夢を実現し、Shardless BUGのカードアドバンテージ生物を繰り返しレッドゾーンに送り込むための道をあける。

頻繁にあったのが、X=2でディードを起動することだった。これはまさに相手の盤面へのWrath of Godで、こちらの戦場にはShardless Agentが残って邪魔されない2ダメージを刻むことになった。
あるゲームでは、工作員はAncestral Visionをめくってカードを3枚プラスし、ディードX=2で相手のボードを流したときに生き残り、そしてUmezawa’s Jitteを持って「武器を持ち、敵を討て」をやり遂げた。
この逆立ちロボットはなかなかいいぞ!

言い忘れていた大事なカードについて話そう。モダンのバントデッキに4枚入れてから私の中で再燃しているカードだ。

《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

『君はタルモが好きだって言ってたじゃないか・・・。』


ここ1年かそこらで、人々はTarmogoyfがいかに素晴らしいかを忘れ始めているようだ。タルモが良いカードだと考えていないわけではないが、しばらくの間タルモには声がかからず、みんなはおそらく単にSnapcaster Mageなどの方に目がいっているのだろう・・・。

Tarmogoyfがやること、またタルモがデッキにもたらすものは今でも間違いなく卓越している。タルモはいまだに2マナにしては異常に巨大で、何もないところから相手を素早く殺すことができて、小さな生物の群れを止めることができる。
タルモはこの青いデッキにとって間違いなくパーフェクトなクリーチャーで、タルモを続唱するのはたいていとても嬉しいことだ。

もう一つの注意点: Shardless Agentは小さく、時折死ぬ。そして死んだとき(アーティファクトクリーチャーであることの効用で)、Tarmogoyfはこの1枚のカードだけで+2/+2される!このデッキはPernicious Deedも積んでいて、これはエンチャントだ(しかも自分で墓地にいくことができる)。そしてJace, the Mind Sculptorだ。
Shardless BUGは十分なカードタイプを積んでいて自力で7/8の化物タルモを作り出せるので、このデッキのTarmogoyfはたいてい他の多くのデッキよりも良い。

このデッキにはユーティリティ土地をたっぷり4枚入れる十分なスペースがあった。Wastelandはまさにただつよなのでこのカードを選んだが、Mishra’s Factoryを入れるケースやこれらを2枚ずつ入れるケースも考えられて、そうするのもアリだと思う。Pernicious DeedとMishra’s Factoryのコンビを使えるのは大きい。

《不毛の大地/Wasteland》

『アンタップ、Ancestral Visionからカウンターを取り除いて、その土地を不毛だ。』


私がWastelandを選んだ理由はこうだ:

* 2枚の不毛がある手札はしばしばそれだけで勝ちになる。
* いざというときに相手のミシュランを自分のミシュランでブロックしようとしてスペルで除去されるよりも、相手のミシュランを除去できる方が良さそうだと思った。
* 初動Ancestral Visionに続けて不毛で相手の呪文のプレイを妨げることはタダでTime Walkするのに等しい。私はTime Walkが好きだ。
* カードアドバンテージを大量に生み出せるため、相手のリソースと1対1交換をとれるカードが欲しかった。Shardless BUGと比べて対戦相手の方がリソース不足から回復しづらい(彼らはAncestral Recallを持たない)ため、1対1交換をすることはより多くのカードを引けるこちらにとってとても良い。
* コンボデッキ相手にワンチャン作れる可能性はMishra’s FactoryよりもWastelandの方が高い。コンボはこのデッキが勝率を削っている部分だ。


マッチアップ

青白Stoneblade

青白Stonebladeと「プレイするチャンスがある」と言える権利があるのはShardless BUGをプレイする強いインセンティブの一つだ。
私が参加したレガシーイベントに居た強いプレイヤーの一人、Brian Hockeyを相手にStonebladeとの試合をして、その後も何ゲームかプレイしたが、彼が言うにはこのマッチは「おおむね勝ち目がない」そうだ。

Shardless AgentはまさにStonebladeが決して相手にしたくない類のカードで、全く同じことがHymnや精神ジェイス、そして特にAncestral Visionについても言える。

《クローサの掌握/Krosan Grip》

『Oh, そのBatterskullに全てを賭けるのか・・・厄介だな・・・。』


サイド後はBUGにはBatterskull対策のKrosan Gripが入る。バターは石鍛冶デッキで問題になるほぼ唯一のカードだ。
そしてサイド後はThoughtseizeも使えるようになるためStoneblade側はさらに難しくなる。

Batterskull以外にも多くの理由があって、私はKrosan Gripを入れておくのが本当に良いと考えている。
Shardless BUGはAgentのために1,2マナのカードで溢れており、しかもこのデッキにはSpell PierceやSpell Snareを入れられないため、Counterbalanceが問題になるだろうと想定していた。
加えて―これはStonebladeとはあまり関係ないが―いまだにHumilityデッキやThopter-Sword-Ensnaring Bridgeデッキが存在する(私はそのことを尊敬している)。Gripはこれらのデッキに対しておそらく最も有効なカードだ。

Stonebladeは基本的に瞬唱などによって2対1交換をとりにいくデッキだ。そしてこのマッチアップでは、Ancestral VisionやShardless Agent、BUGの瞬唱(BUGにはHymn to Tourachというより優れた対象がある)が生むカード/ボードアドバンテージ以上のものをStonebladeが稼ぎ出すことは明らかに不可能だ。

マーベリック

私はとても簡単にマーベリックに勝つことができた。そしてこのマッチアップは非常にShardless BUG側が有利だと主張したい。
まず、彼らはトドメの火力を持っていない。これはカウンターなしでかなり楽にゲームをコントロールできるということだ。マーベリックの生物をただ殺すだけで、あなたにダメージを与えることはできなくなる。

マーベリックにとって最高の攻撃方法は、不毛とThaliaによってあなたをマナスクリューさせることだ。しかし、4枚のAncestral Visionがロックを続けるのを難しくし、少なくともそう長くは続かない。
私から言えるのは、Pernicious Deedはマーベリック相手にまったくもって強力なカードだということだ。このスペルを見つけ、Pridemageをケアしてマナを残しつつ解決させることは勝利の鍵になる。

このデッキ相手のサイド後はUmezawa’s Jitteが大きい。また、追加2枚の対象をとる除去もこちらのライフを保つのに役立つ。

通常、このBUGデッキはコンボデッキよりもクリーチャーデッキを相手にしたいし、このデッキの戦略はシンプルに2対1交換をとっていくことによってクリーチャーを氷河期に返してやる(絶滅させる)ことだ。

RUG Delver

クリーチャーを使うあらゆるデッキの中で、おそらくRUGがShardless BUGに対して最も良い相性を持っている。これは単純にRUGが火力を積んでいてトドメに使うことができるためだ。RUGがより多くの火力を積むほど、RUG側に有利になる。

他のアグロコントロールデッキにはないもう一つのRUGの利点としてNimble Mongooseの存在がある。このカードはGhastly DemiseとGo for the Throatをかわす能力を持っている。

《破滅的な行為/Pernicious Deed》

『どーん!デルバーとマングースは死ぬ。』


私が参加したGatYourGameOnlineのトーナメントのスイスラウンドで唯一負けたのがRUG Delverだったが、これはギリギリの勝負だったし、このゲームはトリマリ、ダブマリだった。私はNihil Spellbombをサイドインしないというミスも犯した。(こちらのカードの多くを封じる)Nimble Mongooseを小さくできるため、Nihil Spellbombは間違いなくキーカードだろう。
Pernicious Deedを引いて3,4ターン目に解決させるのがおそらく強力で、これは覚えておいたほうが良い。RUGは火力スペルを手札に持っておくべきなので、Ponderや序盤のクリーチャーのためにタップアウトしたタイミングでのHymn to Tourachはとても良い動きになる。

《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

『ライフゲインをどうにかしなきゃならないときもある。』


一般的に言って、RUGの引きがとても良く、こちらの引きが普通ならほぼ彼らが勝つだろう。しかしRUGがマナカーブに沿った動きができず大量ダメージを叩き出せない場合、こちらの引きが普通以上なら負けることはないだろう。私はお互いに引きが良い場合もこちらが有利ではないかと考えている。
Ancestral Visionの待機が明けるまで長生きすることができればあなたはリソースで著しく上回ることができる。これはサイド後には特に重要になる。サイド後は十手とウーズによってライフゲインをしたり、より効率良くボードをコントロールしていわゆる十手ゲーやウーズゲーができる。

対クリーチャーデッキのまとめ

このデッキを選ぶ最高の理由になるのが、レガシーでプレイされるポピュラーなクリーチャーデッキを文字通り粉砕できることだ。(メタのバランスによって)コンボや他のクリーチャーデッキに勝てるように手を広げざるを得ないクリーチャーデッキたちはShardless BUG相手には明らかに曇ってしまう。


スニークショー

正直に言うとスニークショー相手にプレイする機会がまだないのだが、推測するとこれは最悪のマッチアップだろう。

スニークショーに対してはカウンターがとても有効で、これはShardless Agent作戦が噛み合わない種類のマッチアップだ。

しかし、さじを投げるほどの相性ではないと考えている。

メインにForce of Will、Vendilion Clique、そしてHymn to Tourachが入っていることを思い出そう。これらはスニークショーと戦うときの真っ当な道具になる。
サイド後はハンデスとヴェンディを増量できる。これで安定して十分有利になるわけではおそらくないが、勝機は増えるだろう。

《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

『ヴェンディはレガシーで最高の対コンボ作戦だ。だから搭載した。』


より良いサイドボードがあるとも思うのだが時間と手間がかけられず、そこまでの調整はできなかった。

ストーム

このマッチアップは実は心配しておらず、かなりの勝機があると考えている。ハンデスを多めに積んでいることは、ストーム相手にはSpell Pierceよりも良い。ヒム+囲い+ヴェンディリオン+攻撃的なクロックを休みなく続けられることは大いに勝つ力になってくれる。

《Hymn to Tourach》
《思考囲い/Thoughtseize》

『コンボデッキ相手では、Shardless BUGは手札をたくさん捨てさせる必要がある。』


Pernicious Deedは、他のクリーチャー除去が腐るのとは対照的に多くのゲームを取らせてくれる。ストーム側がLion’s Eye DiamondやLotus Petalなどを場に出さざるを得なくなったとき、それらを壊すことができる。そして彼らがEmpty the Warrensを使う必要がある場合(これはBUGが手札を攻撃できるため起きやすい)、ゴブリンたちを簡単にDeedすることができる。

リアニメートとドレッジ

これらのデッキに対するゲーム1はかなり難しいが、このマッチアップで役立つカードがたくさんサイドボードに入っており、相手の墓地をコントロールするカードはサイドに5枚ある。
こちらが1ゲーム目を取れる確率が高いのはドレッジよりもリアニ相手だが、このデッキの強力なスペルをうまく引ければ多くの選択肢が生まれる。

《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

『救援物資の墓地対策だ・・・。』


対ドレッジで覚えておくべきなのは、Shardless BUGはPernicious Deedを3枚積んでおり、苦しい状況からでもワンチャン作れるということだ。

対コンボのまとめ

Shardless BUGはコンボよりも青いクリーチャーデッキ相手の方が楽に戦えるけれども、コンボデッキに対して大きなビハインドを背負っているわけではないと思う。
今のサイドボードには(既に有利であるにもかかわらず)対アグロ用のカードを多く入れすぎていて、メタった特定のコンボデッキ相手に特に刺さるカードを積むようにサイドを調整することが可能だ。


おわりに

いろいろな異なるデッキを相手にレガシーの7回戦をプレイした上で結論づけると、Shardless BUGはただ「本物の」デッキ(大規模なレガシートーナメントで躊躇なく使えるという意味で)というだけでなく、このデッキはとても強くてメタに合った選択だったと言える。

頭に入れておくべきなのは、Ancestral Visionを入れられることはレガシーにおいて大きな特権になるということだ。
Visionはまったく狂っていて、相手にするのは骨が折れる。このカードが入った力のあるデッキが既にいろいろ存在する。そしてそれらのデッキでさえ、Shardless BUGのようにVisionを「すぐにタダで」唱えるなんていう最強の使い方はできない。

BrainstormでVisionをトップに積み込みShardless Agentでめくることができた場合、多くのマッチアップでほとんど負けようがなくなる。単純にカードアドバンテージが圧倒的で、それ以降相手がやりたいこと全てを簡単に止めることができる。


この記事を読んだ人が楽しんでくれたなら、そしてもし今日紹介したこのデッキをプレイしたいと思ってくれたなら嬉しい。ヴィンテージに関心のある人向けには次の記事でマジック最古のフォーマットについてある議論をしようと思っている。
次のSCGレガシーオープンで試すために新しくて面白いデッキを探している人がいれば、このデッキも一つの候補になるんじゃないかな。私がデッキを選ぶときの基準のほとんどをこのデッキは満たしている:「捨てたマッチアップ」がなく、パワーが高く、強力なドロー能力(AgentからのVision)があり、様々なデッキに対して戦略レベルで優位に立つ方法を持ち、そして大事なことを言い忘れていたが、大量のカードを引くことができる。

《祖先の幻視/Ancestral Vision》

対戦相手:「手札は何枚ある?」
私:「ちょうど11枚だよ。まだ土地はプレイしてない。そっちは何枚?」
対戦相手:「2枚(ため息)。」
私:「素晴らしい。」


読んでくれてありがとう!

Cheers,

Brian DeMars

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